【レビュー】『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』リメイクは”買い”か?往年の名作が現代に蘇る!

オタクおじさんの日常

1997年、PlayStationで『FF7』が巻き起こした旋風のなか、もう一つの歴史に残る名作が誕生しました。それが『ファイナルファンタジータクティクス』(FFT)です。当時、その重厚なストーリーと戦略性の高いバトルに夢中になった方も多いのではないでしょうか。

待望のリマスター版『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』が登場!

今回はSteam版をエンハンスドモードでプレイした筆者が、チャプター1を終えた時点での率直な感想をお届けします。原作ファンも、これからイヴァリースに旅立つ方も、ぜひ参考にしてください!

ここが進化した!本作の3つの魅力

1. フルボイスが織りなす、新たなイヴァリース体験

正直なところ、プレイ前は「ボイスは不要では?」と思っていました。しかし、それは嬉しい誤算でした。

物語冒頭はテキストの変更もあり少し戸惑いましたが、実力派声優陣の演劇やミュージカルを思わせる熱演が、FFTの重厚な世界観に見事にマッチ。特にアルガスが登場する頃には、その世界にどっぷりと引き込まれていました。

原作をプレイ済みの方でも、キャラクターたちの”声”が加わることで、新鮮な感動を味わえるはずです。

2. ストレスフリーへ!快適に進化したUI

「早送り機能」や、次に行動できるキャラクターが一目でわかる「アクティブターンの可視化」など、現代のゲームとして非常に遊びやすく進化しています。

「早送りはボタンを押し続けないといけない」といった細かな点はありますが、全体としてテンポが良く、育成やバトルに集中できる快適なプレイ環境は大きな魅力です。もちろん、ストーリーパートのスキップや早送りも完備しています。

3. 往年のファンも腕が鳴る!「タクティカルモード」

「原作はやり込んだけど、もう一度楽しめるかな?」という方にこそ、この高難易度モードをおすすめします。

敵が少しタフになり、味方のダメージが増えるというシンプルな調整ながら、これが実にスリリング!一手一手の重みが増し、ジョブやアビリティの組み合わせを考える戦略の楽しさが際立ちます。もちろん、じっくりレベルを上げればクリアできる絶妙なバランスなので、ご安心を。

購入前に知っておきたいポイント

原作の”味”を大切にしたバランス

本作は、チャージが長い魔法や強力な「算術」など、原作のゲームバランスを大きくは変えていません。これは、開発陣がオリジナルの面白さを最大限に尊重している証拠と言えるでしょう。

PSP版で追加されたキャラクターやジョブがない点を寂しく感じるかもしれませんが、その分、FFTが持つ本来の魅力を純粋に楽しむことができます。今後のアップデートにも少しだけ期待したいところですね。

テキストやボイスの新たな解釈

フルボイス化に伴い、キャラクターのセリフが一部加筆・修正されています。これにより、キャラクターの新たな一面が見えることも。

また、長年のファンであればあるほど、「ディリータはもっとクールな声のイメージだった!」といった、キャラクターボイスへの思い入れもあるかもしれません。これもまた、多くの人に愛され続ける名作ならではの悩みと言えるでしょう。

まとめ:すべてのRPGファンにおすすめできる、誠実なリマスター

『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』は、原作の魅力を何一つ損なうことなく、現代の技術で丁寧に遊びやすくした、まさに”理想的なリマスター”です。

骨太なシナリオ、自由度の高い育成システム、そして快適になったプレイ環境。当時、夢中になって遊んだ古参ファンはもちろん、この名作に初めて触れる新規プレイヤーにも、自信を持っておすすめできる一本です。

イヴァリースの世界で、あなただけの物語を紡いでみてはいかがでしょうか。

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